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リラックス効果が実証された、自律神経のバランスを整えるセラピーCD。
動悸・めまい・頭痛・肩こり・憂鬱・イライラなどといった不調(不定愁訴)が繰り返し起こる「自律神経失調症」は、心と体の両面からの治療が必要です。
このCDは専門医監修のもと、『日々のストレスを解消して自律神経系のバランスをはかり、健康的な生活を送ること』を目的に、爽やかで前向きな気持ちに誘う音楽と自然音で構成されています。
視聴サンプルは以下から再生可能です
「自律神経に優しい音楽」 | ||
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曲名 | 視聴 | |
01:風の歌 | 7:53 | |
02:静かな午後 | 7:19 | |
03:花によせて | 6:35 | |
04:森の中で | 8:52 | |
05:cocoro | 6:51 | |
06:暖かい記憶 | 8:51 | |
07:明日への扉 | 8:04 |
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。仕事や勉強をしているときには心身を緊張させる交感神経が優位に働き、食事や睡眠の時にはリラックスする副交感神経が働いています。この自律神経の働きは、日常の心身のストレスや疲労が蓄積されると失調状態になり、回復が困難となることがあります。音楽は自律神経に働き、心身の緊張や疲労を緩和させる作用があります。このCDを日常的に聴くことで自律神経を正常に機能させる助けとなると考えられます。
監修 : 牧野 真理子/心身医療「内科」専門医・医学博士
POMSとは、気分の状態を6つの尺度で測定する心理テストで、心療内科の領域では、治療効果を判定する尺度として使われるツールの一つです。6つの尺度とは、「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」です。
このCD聴取前と聴取後にPOMSを施行し、これらの6つの尺度にどのような変化があらわれたのか検証してみました。対象は46人の健康な男女(男性17名、女性29名)です。CD聴取前後の男女のデータをご覧ください。(グラフ1、2)
怒りのレベルは聴取前と後で不変ですが、他の項目は大きく有意差をもって変化しています。CD聴取後は、緊張が緩和、抑うつ感は減少、活気が出て、疲労が軽減し、混乱した気持ちが落ち着いたといえます。
すべての項目が有意差をもって変化しています。CD聴取後は、緊張が緩和、抑うつ感は減少、怒りは落ち着き、活気が上昇し、疲労感が軽減しています。女性の場合は活気の上昇が顕著にみられました。
この結果から、CD聴取後、自律神経がリラックス方向に変化したことが示唆されました。CD聴取後のアンケート調査により、多くの方がこの音楽に対し「安らぎ」「癒し」「リラックス」「爽やか」等のイメージを自覚されたことも分かりました。
唾液中のクロモグラニンAは、内分泌系、神経系に広く分布し、特に副腎髄質と下垂体に高濃度で検出される物質で、自律神経系の刺激によって唾液中に放出されます。つまり、唾液中のクロモグラニンAを測定することにより、自律神経系の活動のレベルを調べることができます。唾液中クロモグラニンAの測定値が減少すると、ストレスが軽減したと理解します。
16名の被験者(男性10名、女性6名、平均年齢36歳)において、CD聴取前、聴取後に唾液中のクロモグラニンAの測定をいたしました。
聴取前3.7pmol/mLが、聴取後3.321pmol/mL と減少しています。このCD聴取により心身のストレスが軽減できたことを示唆しています。
CD聴取前、聴取中、聴取後の3点で測定したところ、
●聴取前 5.297pmol/ml
●聴取中 4.31pmol/ml
●聴取後1.975pmol/ml
と次第に減少しており、聴取後は数値が半分以下に低下しています。この結果から、CDを聴取することにより心身ともにリラックス効果が得られたことがわかりました。
私達の脳の中では、大脳、小脳、脳幹それぞれが専門の情報を処理し、互いに連絡し合いながら、体の各器官へ指令を送っています。脳と脊髄にあり総合的な指令塔の役割をするのが「中枢神経」で、神経繊維を通して体の各器官との情報交換を行っているのが「末梢神経」です。
「末梢神経」は、働きの違う二つに分類されます。一つは自分の意思で体の部位を動かすための神経「体性神経」、もう一つは人間の意思とは関係なく無意識で働く神経「自律神経」です。その「自律神経」は、さらに「交感神経」と「副交感神経」の二種類から成り立ち、全身の臓器や器官のコントロールを行っています。私たちが緊張すると、ドキドキしたり汗が出たりすることを経験しますが、これは「交感神経」が優位に働いているからです。また、消化液の分泌を抑制したり、精神活動を活発にする役目を担っています。
反対にリラックスしている時には、「副交感神経」が優位になっています。鼓動、呼吸、血圧などが減少し、エネルギーの消費を抑える役目を担います。消化液の分泌は逆に促されます。
このように、自律神経は発汗や消化活動の促進・減少を行うことで恒常性(ホメオスタシス)を維持するために働いています。
身体が健康な状態では、「交感神経」と「副交感神経」がシーソーのようにバランスよく作用しており、身体機能を調整しています。しかし、心身のストレス状態が長く続くと、どちらか一方がずっと働き続けるなど、自律神経のバランスがくずれてしまい、身体は種々の不調をきたします。これがいわゆる「自律神経失調症」です。
自律神経失調症は、特に原因が思い当たらないのに倦怠感、脱力感を慢性的に感じ、体の各器官に様々な不調があらわれます。同時に気分が沈みがちになったり、わけもなくイライラしたり、無気力になったりと精神的な症状があらわれることもあります(表-1)。これらの不調は各個人によって異なり、症状の出方も不安定で一定していません(=不定愁訴)。
男女間での症状は類似していますが、原因には特徴的な点があります。女性は更年期による女性ホルモンの低下が影響することにより、「自律神経失調症」にかかりやすく、のぼせやほてり、耳鳴り、頭痛、腰痛などが多く見られます。男性もホルモンの低下により関節痛、筋力低下、除脂肪体重の増加などといった身体症状が見られますが、どちらかというとホルモン低下による症状よりも、心理社会的ストレスによる抑うつ、いらだち、疲労、不安、無気力などの精神・心理症状が中心となっているようです。
健康な人ならば2?3日で回復する疲労が、自律神経による疲労ですと日が経つほどに悪化し、何をするのにもおっくうに感じられます。病院の検査でも異常が見つからず、気分が晴れずにイライラしたり、自分の行動がスムーズに運ばないことに焦り、更に落ち込みがひどくなる…という悪循環も考えられます。
身体の症状 | 全身倦怠感、動悸、めまい、ほてり、微熱、疲れやすい、立ち眩み、不眠、食欲不振、冷え、肩こり、腰痛、頭痛、のどがつまった感じ、便秘、下痢、眼精疲労、多汗、関節痛 他 |
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心の症状 | 不眠感、イライラ、落ち込み、気分が変わる、意欲低下、寂しさ・孤独を感じる、集中力低下、記憶力低下、情緒不安定 他 |