エステティックとは「エステティシャンが化粧品や関連機器、さらにエステティック技術、カウンセリングなどを駆使して、肌や身体を健康的で美しい状態に保持・保護する行為」を言います。日本語では広く「エステ」と略しますが、英語、仏語では略さずに表現します。
その歴史は有名なクレオパトラの「バラの浴槽」「純金のフェイスマスク」などを起源と考えれば、およそ3千年以上、とも言われています。「施術」として「他人に施してもらう」「美しくなるための術」がエステの意味です。18世紀にはマリー・アントワネットなどのフランスの貴族の女性たちのあいだで、ハーブを使ったエステが流行しました。
時代を経て、1902年に米国の生理学者W・ギャンブルーらが「フェイスマッサージ」を始めると、米国でこれが流行しました。1905年にこれらが日本に「美顔術」として輸入され、ここから日本のエステの歴史が始まったと言われています。1905年はそれまで西欧列強に虐げられてきたアジアの人々が日露戦争の日本の勝利によって自信を持ち始めた年です。
エステもまた「アジアの女性」の自信を高めたに違いありません。